記憶には二種類ある

よく言われる、「ボケ」という症状は、話している相手が誰なのだかわからない、自分がどこにいるのだかわからない、つい前の行為が思い出せない、というような現象が起きることです。
計算がすぐにできなくなっても、会う人の名前を覚えていたり、直前のことを思い出せるのはボケという症状ではありません。
逆にいえば、ボケの症状があっても、体で覚えたこと、例えば機械を組み立てたり、修理をしたり、自転車に乗るということはできることがあります。これは、人の記憶とは、具体的には次の二つの要素があるからなのです。
名前や出来事を記憶するのは、「陳述的記憶」と呼ばれているものです。機械の組み立てや自転車の乗り方などの記憶は、「非陳述的記憶」と呼ばれています。いわば、「昔とった杵柄」ともいわれるものです。
また、記憶は時間でも二つに分けられます。一つは、「短期記憶」というもので、感覚の記憶と数分の記憶です。一方、「長期記憶」といわれるものは長い期間の記憶で、老人が若いころのことをよく覚えているという現象などはまさにこの記憶です。
記憶力をアップしていくための知識として、こうした記憶のあり方があるということを知っておくことが必要です。